
吉村昭著
「雪の花」拝読。
天然痘の予防に生涯をかけた
福井の医師の物語です。
江戸末期なので
漢方医だけでなく、西洋医学も
オランダ、長崎経由で入っては
来てる時代ですが、外来の
医療への不信感も強い時代なので
パイオニアの苦悩が痛ましい話でした。
そもそも天然痘にかかった人の
かさぶたやら膿やらを植え付けることで
生涯天然痘にかからないということを
実証するまでには
そう時間がかからなかったものの
それを信じる人がいない。
藩の役人も広めることに
なかなか手を貸しません。
天然痘で悲惨な死を遂げる人が
山のようにいるのに、です。
認めさせるまでの道のりは
苦渋にみちみちたものでした。
しかし2020年においても
「インフルエンザ予防接種をすると
むしろインフルエンザにかかりやすくなる」
ということをまことしやかに
いう人はいるのです。
江戸時代の無知は
いまだ完全にはぬぐわれていない
ということです。
DJ KAZURU
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