「音四郎稽古屋手控~音わざ吹き寄せ」
奥山景布子 著 拝読。
足の怪我がもとで、長唄教授に
転職した元歌舞伎役者とその妹の話。
三味線の手から
お弟子さんのあしらいかた
長唄にまつわる色々なエピソード
満載でゆったり楽しく読みました。
芸にまつわる題材の小説
大好きです。
昭和も30年、40年代くらいまでは
三味線の芸についての小説は
多くかかれていたと思うのですが
それは、幼い頃ちょっと習ってた
という人が読者のがわにも
多かったことがあるかと思います。
これは2014年の出版物ですから
「用語」については分かりやすく
解説を含んだ文章になっているのが
やや興醒め?
そりゃあ、この2000年代に
「宵は待ち」がどんな旋律か歌詞か
知ってる人の方が少ないのだから
仕方ないというものです。
奥山氏は、歌舞伎も落語も邦楽も
ひととおり詳しい方のようです
他の小説も読んでみたいな。
DJ KAZURU
Add A Comment