東京堂の企画
「中上健次の本棚
~物語/反物語をめぐる150冊」。
そもそもは1984年の企画、再度
棚に再現してくれて感激です。
円地文子は二冊とも品切れマークで
買えなかったけど、あれやこれや
ピックアップしてきました。
血縁の濃さをめぐる憎しみの物語、
披差別空間を「路地」という
形で語ったこと、
ほかにも音楽、暴力のなかに
哀しみを住まわしていることとか
魅力は多岐にわたりますが、まあ
2020年、とんでもなく
脆弱になった日本文学を嘆く前に
もう一度、中上健次とその周辺を
読みたいのです。
そして中上氏が並べあげたもので
今まですっとばしてきたものに
「能」があると思い至りました。
伝統芸能も知る上でも
この魅力的な作家に向き合うためにも
能、謡は避けられないようで···。
DJ KAZURU
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