今年に入って一月二月と
錣太夫の襲名を兼ねた
文楽公演があり、何度か足を運びました。
二月の歌舞伎座は、
13世片岡仁左衛門の追善公演があり
新橋演舞場でも新派の芝居を
楽しみました。
以来劇場という場所に
行っていませんが
歌舞伎座は八月大歌舞伎を
やるということになりました。
対策は
幕間がない
パンフレット販売がない
4部制なので一時間強の演目
会話NG
飲食NG
大向こう無し
奥様方の入り口挨拶無し
マスク消毒必須
といったところです。
自分の感覚ですと、特に上客でもないので
奥様方と交流することはありませんが、
劇場では知り合いに出くわすことも多く
今日は誰が見所だとか
芝居についてわあわあ喋ることは
楽しみの一つです。
また、その季節、かかる演目に
絡めた色柄模様の着物で
ロビーを横切るときは
みなさん背筋が延びるもので
帯揚げのヨレひとつなく決めていたいと
思うところでしょうに
マスクしてたら(必要なことは分かる)
興醒めというもの。
幕間に三越で買った弁当を
ささっといただいて、土産物を
試食の一つもしながら買い求めたり
名物「めで鯛焼き」の列に並んだり
···こういうことすべて含めて「観劇」を
楽しんでたことを思い知らされます。
席に座ったとたんに
その劇場独特の風を感じたりすることを
喜びであったと気づくとき
「観劇」はテレビの前で気楽に
スナック菓子でもつまみながら
するものとは、何から何まで
違うのだ、と思い知らされます。
「配信」をありがたく思える人は
きっとわたくしより「芝居」が
好きなのでしょう。
自分は「配信」にはどうも乗りきれず
そういう意味では
真の芝居好きではなかったのかも
知れません。
DJ KAZURU
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