
「罪喰い」
「花夜叉殺し」
「獣林寺妖変」
赤江瀑 著 拝読。
もうどうにも赤江瀑に
魅了されっぱなしですが
名作と名高いこの短編たちの
すさまじかったこと!
文章の端正さ、奇想天外なストーリー
この魅力には抗えません。
1200年以上前に作られた仏像から
はじまる謎が謎を呼ぶミステリー。
京都の花の香りに満ちた
庭園がある家での庭師による心中事件。
最高峰の歌舞伎女方の秘密に
迫りたいがために命まで捧げてしまう
若い役者。
どの話も、なにかにとりつかれ
狂ってゆく話ですが
なぜこんなことが
書けるの? とまず思います。
仏像、刀、花、京都の風物
歌舞伎···日本を象徴するこれらのことを
なにもかも知り尽くした果てに
小説も生まれたの?
そんな人っているの?
きっと氏の目には
私どもには見えないものが
たくさん見えていたのでしょう
果てしなく広がる幻想的な世界が。
赤江瀑の深い知識と
知識にとどまらない
理解の深さを前に、私ももっともっと
知りたくなりました。
赤江瀑を読むために。
DJ KAZURU
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