
文楽9月二部「槍の権三重帷子」。
不倫の疑いをかけられて
白なんだけど
黒確定の証拠をとられて
「こうなったからには
夫の名誉のためにふたりして
夫に斬られましょう」
と、人妻に持ちかけられる
色男の話です(こうやって書くと
なんじゃそりゃ?
と思うけど芝居で見ると結構
起伏があって面白いストーリー)。
座席を半分におさえ
消毒検温マスク必須で文楽再開しました。
もちろん観劇できて嬉しいけど
集中できない部分もありますね。

隣の人が咳するだけで
落ち着かないし、幕間はないし
飲食も座席ではできないし···

そんななかでも
唯一の切場、咲太夫の病欠代役を
見事に勤めた織太夫の
明瞭なパワーボイスを聴けたことは
良かった。
その前の場も織太夫なので
二場連続、相当やるほうは
大変だとお察しします。
私はやっぱり「圧の強い」人が
好きなんだと思います、ゆえに
三味線の藤三も大好きです。
彼の三味線はロック
みたいな表現されることもありますが
要は圧が強いってことだと思います。
あと最後のわーっと
連座で演奏するところの
友之助さんがソロに入る前の
「ハッ」も良かったです。
タイミングよく発声できる
三味線弾きはいい三味線弾きに
なれると思います。
DJ KAZURU
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