「毒親と絶縁する」
古谷経衡 著、拝読。
毒親ってけっこういるんだなと
いうことはわかってるのですが
古谷氏の両親の場合、
学歴偏重に端を発しているものです。
それも若干的はずれというか
「東大に入れ」ではなく
「北大に入れ」という地方性の高いもので
学歴コンプレックスというのも
色々あるんだなあ、と。
読み進めるうちに、こんなにも
子供の立場にたたずに、自分中心に
なれる親というのもすごいな、と
思うのですが、一方的で理不尽な
要求に耐えてきた古谷氏のことを思うと
涙が出ます、マジで。
守られるべき存在の未成年は
金銭的にも社会的にもほぼ無力で
抵抗するすべはわずか。
古谷氏は、わずかな抵抗のなか
少しの権利を手にいれるのですが
「この経験と成功体験が後年
私の民主的自意識を持った
沈黙しない意思を作り上げたことに
一役買っている
と、評価して差し支えはない」
と、書いています。
彼は親に虐げられたことにより
より強い自分を獲得できた。
実際映像で見る古谷氏の話す姿は
魅力的です。
しかし
ずーっと大きな病を抱えることに
なってしまったわけで。
やはり犠牲の方が大きいと
私には思えます。完全に治ることも
今のところ無いようなので
気の毒。
彼の両親が彼の苦しみに
向き合うこともなさそうなのがまた
悲しいですね、向き合わないような
精神構造だから虐待が出来たのでしょうが。
DJ KAZURU
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