「青い眼がほしい」
トニ·モリスン 著拝読。
20年以上前に山田詠美が
黒人文学とえば
この人だとめっちゃ推していました。
日本では
それによって認知がひろまった作家かな
と思います。
黒人が黒人であることで
生じるあらゆる問題はシンプルで
だからこそ根深い。
本作でも男女問わず
子供も大人も抱える問題が
次々に書かれます。
自分は日本を出たことがないので
こういったことに悩むことは
そうはないわけですが···でも考えたい。
やはり自分の問題でも
あるのです。
翻訳が、若干読みにくさを増長している
と思うので、新訳を期待。
···
愛は、けっして愛する者以上にはならない。
よこしまな人々はよこしまに愛し、
はげしい人々ははげしく愛し、
弱い人々は弱々しく愛し、
おろかな人はおろかな愛し方をするが
自由な人間の愛が安全なことはかつてない。
愛する者に捧げる贈り物がないからだ。
愛する者だけが、愛の贈り物を持っている。
愛される者は、愛する者のぎらつく
内なる眼の光のなかで、
裸にされ、無力にされ
凍らされる。
···
DJ KAZURU
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