
12月文楽二部
「桂川連理柵」観劇。
クライマックス部分の抜粋ですが
帯屋の旦那38歳が隣の信濃屋の
娘14歳と旅のなり行きでできちゃって
妊娠したから死にます、と言われ
そうか俺も悪いことばっかしてるから
一緒に死ぬわいな···
っていう話です。
妻はひたすら
夫の過ちが世間に漏れぬように
かばいだてをしますが、現代と違って
嫁いだ家でなんとか生き抜くしかなかった
女がとる行動だなーと思います。
今だったら愛想つかして
離婚すれば良いだけの話ですが、江戸時代は
女が一人で生きていく道など
数えるほどしかないのです、OLとか
派遣とかないのです。
現実だったら
絶対かかわり合いになりたくない
話なのですが
ゲス男の話って文楽だと
めちゃくちゃ楽しめるのなぜだろう。
最後に
「そーいや、14年前にも
女と心中沙汰になって
相手だけ死なせちまったんだったよなー
俺って業が深いな···」
って思い出したように言うところが
アホか~って感じ全開なんだけど
超面白いの。
お気に入りの作品のひとつですよ。
コロナの濃厚接触者が休演したため
小住太夫が急遽
お絹と長吉両方語ることになったのですが
頑張ってた。
もう演じる方も客も
命がけのような今の状況ですが
芝居はなくなっちゃ困るしね。
織太夫の熱い語り
久しぶりにきけて嬉しいし、本当に
短くても文楽見れてありがたや、です。
食事の時に口元をおおう
パタパタ団扇が発売されてて購入。

ま、外で食事する機会は
ほぼないのですが、洗えるし
常に持ち歩いてる
扇子の代わりにもなりそうです。
DJ KAZURU
Add A Comment