わたなべまさこ先生の「花の館」再読。
以前、原画展へ行ったときに
購入したものですが、1965年の漫画って
こんなに夢溢れる画風とストーリーなのか、と
驚きました。
エレガントに髪を結ったお母様
装いも振る舞いも紳士のお父様。
着てるものも
イヴニングドレスからエプロン姿まで
どれも美しい!
記憶喪失の男との恋、結婚
出産、幸せな生活から一転
記憶が戻り
家庭を築いたことなどすっかり
忘れてしまった男はもとの生活に戻り
資産家実業家として活躍。
悲嘆にくれる
女は発奮してキャリアウーマンになり
十数年の時を経て再会···。
という、のちの韓国ドラマのような
展開ですが、これって
1945年の映画「心の旅路」に
そっくりなストーリーなので
わたなべまさこ先生も
アメリカの名作映画を
ご覧になっていたのかしら、と。
連載当時は「おかあさまのページ」という
母親向けのコンテンツもあったようで
大人が読んでも楽しめる少女漫画を
描かれていたことが分かります。
わたなべまさこ先生は
エロということではなく
大人の女性が読んで楽しめる漫画が
あっていいのだと、仰っている方です。
ただそういう媒体が今はないのですよね
80年代?に流行ったレディースコミック雑誌は
エロに特化され過ぎてたため
物語性を重視する先生には、
ちょっと
クオリティが合わなかったようです。
DJ KAZURU
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