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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

いとうせいこう著
「国境なき医師団を見に行く」拝読。

タイトルの通り
日本人の作家が国境なき医師団が
いかに活動しているかを見聞し
書き記したものです。

難民の個人個人が抱える困難と
彼らを救おうと世界中から集まった
医療に携わる人々の記録。

読んだからといって
私は何もできない人間ですが
「何も知らないし、出来ない」
ということと
「何も出来ないのかもしれないけれど
現状の一端を知った」
の間には大きな溝があると思うし
いとうせいこう氏も、そのような
多くの日本人に向けて
レポートしてくれたのだと思うのです。

以下、日本人スタッフが
しばしば「難民の方々」と訳すことについて
いとうせいこう氏が述べていること。

···

彼らの存在の奥に、スタッフたちは

そして俺はどこか神々しいものを
感じてはいないだろうかと思った。

苦難が神秘となるのではない。
それでは苦難が調子にのってしまう。

俺が電流に撃たれるようにして
その時考えたことは単純だった。

彼らは死ななかったのだ。

苦難は彼らを死に誘った。しかし彼らは
生き延びた。
そして何より、自死を選ばなかった。
苦しくても苦しくても
生きて今日へたどり着いた。

そのことそのものへの「敬意」が
自然に生じているのではないか。
俺はそう感じたのである。

善行を見て偽善とバカにする者は
生き延びた者の胸張り裂けそうな
悲しみや苦しみを見たことがないのだ。

(中略)

もし日本が国際紛争に巻き込まれ
東京が戦火に包まれれば、と
すぐに想像は頭に浮かんだ。

明日、俺が彼らのようになっても
不思議ではないのだ。

だからこそ、MSFのスタッフは彼らを
大切にするのだとわかった気がした。
スタッフのもつ深い「敬意」は
「たまたま彼らだった私」の苦難へ
頭を垂れる態度だったのである。

(中略)

時間と空間さえずれていれば
難民は俺であり、俺は難民なのだった。

···

DJ KAZURU


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