二月文楽第一部へ。
20時までに終演するために
興業を打つ側もめちゃくちゃタイトな
タイムスケジュールを設定しています。
朝10時半に開幕···それでも着物で
きっちり行くけどさ。
江戸小紋にアンティークの
復刻帯です。
牛若丸と弁慶の「五条橋」は
若手の咲寿太夫が頑張ってました。
前回の東京文楽公演では
濃厚接触者となってしまい
舞台に上がれなかったのですよね。
さて、メインの「伽羅先代萩」は
人形も床もそこそこ安定していました。
さっきまで犬をぐりぐり可愛がっていた
千松が、息も絶え絶えに
八潮に短刀でぐりぐり殺られてる姿が
本当にかわいそうでした。
我が子の命をも主君のために
差し出す母親の嘆きは
外国人には「意味不明」と
言われることもありますが
やはり日本人には響くテーマかと思われます。
忠義。
色々考えさせられます。
···
三千世界に子を持った親の心は皆ひとつ
子の可愛さに毒なるもの食べなと言うて叱るのに
毒と見えたら試みて
死んでくれいと言ふような
胴欲非道な母親がまたと一人あるものか。
武士の胤に生まれたは
果報か因果かいぢらしや
死ぬるを忠義と言ふ事はいつの世からの習はしぞ。
DJ KAZURU
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