1939年生まれ、昨年
81才で亡くなったデザイナー
高田賢三氏の特集TVを見ました。
2020年のインタビュー映像で過去をふりかえっています。
私も高校生の時ケンゾーの
大胆な花柄のストールを愛用してました
美しい彩りの一枚で美しかった。
フランスでは大統領が弔意を示すほど
高い評価を受けているのに
日本ではそうでもない。
石岡瑛子のときもそう感じましたが
日本は素晴らしい才能が海外流出することに
鈍感すぎ。
文化服装学院で同期だった
コシノジュンコや金子功たちと
授業をサボっては歌舞伎を通しでみて
アフターは新宿のジャズ喫茶という
話も面白かったです。
やはりいつの時代も感度の高い人は
伝統芸能に接していますね。
学校を出てすぐに
パリで仕事を始めていた
高田賢三は、大阪万博直前一時帰国。
安い木綿の浴衣や着物の生地を
買い付けてパリへ戻ったそうです。
1970年
ELLEが表紙に起用してくれてからは
業界トップに登り詰めるまでは
あっという間だった、と
本人が語っていますが
その天下を取ったドレスがびっくり。
文楽の妹背山女庭訓で
お三輪が着てる衣装と
そっくりです。私も国立劇場で
この衣装を見ています。
すっかり
パリで認められた日本人デザイナーとなり
「木綿の詩人」とファッション誌で
特集された高田賢三の
ブレイクになった一枚がなんと
麻の葉模様の日本の伝統柄。
これは
浅黄赤段鹿子麻の葉、という
古典柄(国立劇場ではメモ帳も売ってました)。
不思議なものですねえ。
我々はすでにパリのファッショニスタが
ひれ伏す美を持っていたのです。
DJ KAZURU
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