国立劇場三月の歌舞伎は
明智光秀の物語
「時今也桔梗旗揚」。
菊之助さんが、光秀の役。
間近で見ると実に美しい方なのですが
今回は耐える表情、恨み、怒りの表情が
多かったです。
片岡亀蔵さんによる、まるで
学生向けの鑑賞教室のような
解説が冒頭にありまして
桔梗の家紋についてや
馬盥で酒をのめと、言われたことが
なぜ屈辱なのか、など
説明がありました。
マスコットのくろごちゃんも
旗を持って解説に登場。
一年以上ぶりに見る
動くくろごちゃんでした。
芝居は信長役の
彦三郎さんのパワーボイスが
すごくて、そういえばパワハラや
モラハラの特徴として
「声が大きい、威圧的」ということも
あったと思いました。
蘭丸の中村萬太郎も声が大きく
圧があります。
最終的に反逆するもやむなし、と
いう筋立てです。
ことの発端は
饗応、つまり接待をそつなくやらないことへの
イチャモンを信長が言い出し
ネチネチ文句をつけたこと。
接待は重要任務ですが
これをめぐって刃傷沙汰になるのは
忠臣蔵も同じ。
人前で恥をかかせたことが契機となる
のも同じ。
現在にも通じるテーマです。
あとは、光秀の妻役の
梅枝が貫禄でてて、良かったですね。
昼休憩は密にならないよう
大きなテーブルが確約されてる
食堂で、幕の内弁当いただきました。
昔だったら座席でパンでも少し食べて
終わりにしてましたが、安全を
買うという意味での出費なので
致し方ありません。
DJ KAZURU
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