和漢朗詠集を
眺めるように読んでいるのですが
まず、目次が最高ですよね。
・・・
▶巻上
春
立春、早春、春興、春夜、子日付若菜、
若菜、三月三日付桃、桃、暮春、三月尽、
閏三月、鶯、霞、雨、梅、紅梅、柳、
花付落花、落花、藤、躑躅、款冬
夏
更衣、首夏、夏夜、端午、納涼、晩夏、
橘花、蓮、郭公、蛍、蝉、扇
秋
立秋、早秋、七夕、秋興、秋晩、秋夜、
十五夜付月、月、九日付菊、菊、九月尽、
女郎花、萩、蘭、槿、前栽、紅葉、落葉、
雁付帰雁、虫、鹿、露、霧、擣衣
冬
初冬、冬夜、歳暮、炉火、霜、雪、
氷付春氷、霰、仏名
・・・
いいですねえ。
これを編纂した
藤原公任は
漢詩にも、和歌にも、管弦にも
卓越した才能があったと
解説にかいてありました。
こういう人
わたくし大好物なんですよね。
かの紫式部は、公任が
源氏物語を読んでくれていたことを知り
非常に嬉しかったことを
書き残しているそうですし、
清少納言にいたっては和歌の
「下の句」のみを公任に渡され
ぴったり来る「上の句」を作ってみろと言われ
「わななくわななく」、つまり
ビビりながらってことでしょうか?
書いて渡したということです。
文才のある宮廷の女性たちも
ひれ伏したのが藤原公任。
これは、最高にお洒落な
平安時代の歌謡集です。
DJ KAZURU
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