
皆川博子 著
「みだれ絵双紙 金瓶梅」
を読んでいますが、
コレクションの最終巻にふさわしい
豪華な挿し絵とレイアウトです。

すべてのページが
物語世界の想像を広げてくれる
岡田嘉夫による
不思議な絵がつけてあり
なかには縦方向にレイアウトしたものも。

ちょっと驚く本ですね。

贅沢が過ぎます。

少しずつコレクションを集めてきましたが
最後に「金瓶梅」というのも
皆川博子らしいです。
「金瓶梅」は明時代の
贅沢な色欲を主題にした
中国の古典ですが
日本でも多くの人が小説や漫画として
書いており、山田風太郎とか
わたなべまさこなど
名作も多いのですが
これはエロティックなところはあまり
強調されておらず、冒険譚のような
感じもします。
とにかく次へ次へと
ドライヴして読ませていく。
歌舞伎の名場面をもじったり
人間が魚化したキャラクターを
出したところは皆川博子の
アイデアだそうですが、言葉遣いの巧みさは
さすがで、ああこの「金瓶梅」を
読めて本当に嬉しい!と
噛み締めています。
宝のような作家です。
DJ KAZURU
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