
今年四月の歌舞伎座で
大評判だったにも関わらず
途中休演となってしまった
鶴屋南北の「桜姫東文章、上」。
36年ぶりの仁左衛門×玉三郎コンビでの
上演、貴重な作品です。
配信で拝見。
パソコンにスピーカー繋いでの
視聴でしたが、画質もよく
さほどストレスなく見れました。
玉三郎、仁左衛門は
生の舞台でぜひ見たいと思える
数少ない役者です。
劇場の空気がガラッと変わり
演目の雰囲気に取り込まれてしまう
感覚が快感なので、なるべく
劇場で観たいのですが、今回は
叶いませんでした。
玉三郎も仁左衛門も70歳代ですが
とてもそういう風情ではありません。
玉三郎は
17歳の若い姫の拵えをすれば
頬もふっくらして、シワなどない
張りのある肌に見えるのです。
仁左衛門さんは僧侶と
ならず者の両方を演じますが
どちらも色気が駄々漏れ。
身体の衰えも見えません。

特に悪い役のときの
仁左衛門はたまらない魅力ですが
ふくらはぎ見えただけで
卒倒しそうになるのなぜでしょう。
「桜姫東文章」は、生まれ変わりとか
男女のすれ違いなどが組み込まれた話ですが
なんといっても特徴的なのは
R指定かとみまごうエロティックさ。
17歳のヒロインは、
顔も見えない男に狼藉された
姫なのに、その男が忘れられず
男の腕にあった彫り物と同じものを
自分の腕にも掘っています。
一年ぶりにその男と再会したときの
姫がまたとんでもなく
エロスにあふれております。
下の巻は六月に上演予定ですが
これは劇場で見られますかどうか。
DJ KAZURU
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