
花村萬月 著
「対になる人」拝読。
多重人格の女性と
それに向き合う作家の話ですが
一人の中に別人格が生まれる場合
たいてい二人ということはなく
それ以上の人格が
ひしめくものらしいですね。
この小説の女性は
幼少期から50以上の人格が
出たり入ったりしています。
「つらい経験」がもとで
人格が死んでしまう、そして
辛さに耐えられる人格がを生み出す、の
繰り返しで、なるほど
人間は自分を守るために
別の人格に何かを背負ってもらう
ということならば納得できる現象です。
信じがたいような悲惨な体験は
肉体の死によってしか消えないと
思いますが、その経験をした
自分の心が死に、新しい自分の
心が持てれば確かに歩いていけそうです。
作家本人の投影人物かな、と
思わせる登場人物が
とにかくモテモテな描写が
ちょっと鼻白むところですが
大変興味深くよみました。
これは事実を脚色したものだと
花村氏はあとがきで書いております。
驚くなあ。
多重人格の女性から移動した
27の人格が、今は花村氏の
中に棲みついているそうです。
DJ KAZURU
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