「残酷な神が支配する」4-6巻拝読。
萩尾望都には画力だけでなく
なぜこんな話を作れるの?と
驚かされ続けています。
3巻までで地獄を味あわされた
少年は、その後また別の
泥沼に飲み込まれてました。
辛い経験は、加害者が死んでも
被害者の心に残りさいなむ。
加害者の家族は
被害の事実に目を背け続ける。
自分に都合のよい
「真実」を作り上げて、人は
その幻想のなかで生きていこうとする。
認めなければ
幸せに生きられると錯覚を選ぶ
この複雑な人間の
心の動きを見事に示す描き方に脱帽です。
生きてる上でもっとも
目を逸らしたいことこそが
大事なんだと、考えなくては
ならないのだと、恐ろしいほどに
迫ってくる作品です。
DJ KAZURU
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