久しぶりの投稿になります。私は元気です。
感染予防を優先し、DJも自粛していましたが、
コロナ・パンデミックがこれほど長く世界に影響を
与え続けるとは思いもよりませんでした。
キューバも例外ではなく、大きな打撃を受けています。
経済的には、外貨収入の柱である観光収入がほぼゼロになり、
食料や医薬品の不足がコロナ感染症予防と相まって
国民生活を圧迫しています。
バンドも観光客向けの国内演奏がなくなり、
海外でのライブもできなくなりました。
ライブを行って、そこで新曲をお披露目し、
録音につなげるというキューバならではのサイクルは
完全にストップし、新曲もまったく出なくなりました。
国民が経済的に窮乏している状況とコロナ禍の不満は、
長引くとよくあるように政権批判へ向かいます。
国外の反革命勢力のネット・アプローチもあって、
キューバでは、前例のないデモにまでなってしまいました。
今は落ち着きを取り戻しましたが、根本解決は見えません。
ティンバ界のトップ・アーティストは、
SNSでそれぞれコメントを発表。
「暴力反対」「表現の自由」を、というトーンですが、
一時はキューバに分断が生じそうな状況でした。
Alexander Abreuは、デモ発生少し前の6月に、
なんと全20曲のキューバン・ティンバ・クラシックスの
カバーアルバムを発表。
これはまさにティンバ存続を憂う、
音楽家としてのメッセージのように感じました。
素晴らしいキューバ音楽、ティンバが今後も継続できるよう
遠くから祈るばかりです。
福田カズノブ
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