文楽第一部
「寿式三番叟」「双蝶々曲輪日記」
拝見。
感染症が蔓延するなか
観劇も不安とセットですが
最前列が取れたので、思いきって
国立劇場へ。
これまでは会期中月に三度は
足を運んだものですが、今回は
一度きりで我慢です。
幕が開いたとたんに
からだが喜ぶのが分かりました
わたくしは文楽好きなんですよねえ。
三味線が好きだし、浄瑠璃も
人形遣うのを見るのも好きなので
こんなに楽しい舞台はありません。
「寿式三番叟」は
これというストーリーがあるわけでなく
こんな世の中が健やかに戻りますようにという
願掛けの演目なので
藤蔵さん率いる三味線を中心に
楽しみました。
藤蔵さんの音は太く体に響きます。
「濡髪長五郎」または
「引窓」とも言われる「双蝶々~」は
親子の情を描いた演目です。
冒頭、遊女の身請け話から
大勢が喧嘩している場を語った
希太夫さん。
まだ若くちょっと前まで
ふらつくようなところがありましたが
声の使い分けも上手で
安定感出てきたように感じました。
同じ時代を生きる太夫さんが
成長する過程を拝見するのも
長い観劇人生の中では楽しいことです。
この日はとても暑かったので
9月中旬でしたが夏の麻着物。
隣の年配の奥さまも夏着物だった
ということは、もう暦で衣替えする人は
少数派なのでしょう。
マスクをすると更に暑いので
袷の出番がいつ来るのか疑問。
11月に30度になった日がかつて
ありましたが、わたくしはその日も
麻着物でした。暦でいけば
冬物を着るわけですが
そんなバカバカしいことできません。
DJ KAZURU
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