「EPICソニーとその時代」
スージー鈴木 著、拝読。
自分が小学生5年とか6年の時に
大沢誉志幸の1st. 2nd を聴いて
こりゃ格好良いなと思ったのが
最初だと思うのだけど、ついで
大江千里、佐野元春を聴くようになり
「なんかみんなエピックってとこから
レコード出してるな」
と思ってました。
スージー鈴木氏も青春期に体験した
エピックに耽溺したようで
なにが魅力だったのかを
解き明かしてくれています。
自分は中学生になると徐々に
日本の音楽から遠ざかっていったので
ほんの数年のエピックしか
記憶にないですが、大変おもしろく
拝読しました。
小坂洋二というプロデューサーが
大きな役割をしていて、本人への
インタビューも収録されています。
今までレコード会社のやり方への疑問
不満を隠さず、慣習には従わない
こういう人がいたから
新しい風が吹いたのでしょうね。
この小坂氏のところには、デモテープが
たくさん送られてくるようになるわけだけど
ちょいちょい文章を書いて
送ってくる子がいて、それが後に
大沢誉志幸にクールな詞を書く
銀色夏生だったという話は初めて知りました。
小学生の私は本当に
銀色夏生の世界観にはまったものです。
佐野元春のインタビューも入っています。
今も
「つまらない大人に」なってない
素敵なアーティストで、嬉しくなります。
スージー鈴木はエピックといえば
岡村靖幸のことが本当に好きで
学生時代、ダンスまで真似しようとした
らしいですが、私は彼の魅力に気づいたのは
2000年なので、ゆうに
30年かかってしまいました。
岡村靖幸は素晴らしい才能なのですが
当時まったく
アンテナに引っ掛かってこなかったのは
彼のルックスが良すぎたため
アイドルっぽい人だと認識してたためでは
ないかと思います。
顔のよすぎる人は
実力があまり無さそう・・・そんな
思い込みがきっとあったのでしょう。
映像でエピックのシークレットライヴで
岡村靖幸が即興演奏してるのがありました。
1990年前後。
エピックのなかでも
突出した才能の若き岡村靖幸の
エネルギーです。
DJ KAZURU
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