「喰うか喰われるか
私の山口組体験」
溝口敦 著、拝読
山口組構成員の話が
がっつり聞けるのかと思ってページをめくったら
溝口氏が出版社に入ったいきさつ
ルポライターになった経緯や
あれこれの部分が長かったです。
本書はライター人生の総決算本らしいので
勢いがあった時代の山口組のことは
彼が若い頃に書いた「血と抗争」を
読んだ方がいいのかも。
ヤクザに密着するようにして
得たネタを記事にすれば
恨みを買って刺されたり、息子も
怪我させられたり大変ですが、今の時代
素人さんの方がよっぽど
何するか分からないし凶悪になってるので
むしろこれは良い時代の話なのでは?と
錯覚しそうです。
この方の倫理というか論理というか
要はヤクザと一緒に飲んでそこの
支払いを持って貰うのはいいけど
現金は貰うな。というのが
懐に入りつつ自由に記事を書く
コツらしいです(そうなの?)。
最後の方に細木数子は
ヤクザと癒着してるどころか
ヤクザそのもの云々なる話が
出てくるのですが、そっちの方がむしろ
知りたい話でした。
細木数子の実家は渋谷百軒店の
簡易売春所らしいですが
若い頃から男女の酸いも甘いも
見てくるとあんな感じに
なるのですかね、はあ。
DJ KAZURU
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