第10位は、El Nino y La Verdad「Buscame」。
すっかりAクラスのバンドになった
La Verdadのシングル曲。
El Ninoはレべ出身のボーカリストの中で
歴代最高になったと言えるでしょう。
白人系なのに黒人のようなハスキーな声は、
キューバ音楽にとてもマッチしています。
まるで元ホーベネスのEl Neneをティンバ歌手に
したかのような感じです。
前作のアルバムは、オール・キューバン・ボーカリスト
といえる企画で素晴らしいものでしたが、
その功績はEl Ninoではなく、バンドの
音楽ディレクトールによるもの。
レべから共に独立したピアニストが
そのディレクトールですが、
近々バンドを脱退する模様なのです。
前作のように様々なボーカリストの
バック・サウンドを努めれば、
今後はEl Nino以外の人とやっていきたいと
思うのも仕方がありません。
しかし、良いディレクターと素晴らしい歌手が
一緒に組んだ時にしか傑作は生まれないので、
El Neneもアスーカル・ネグラのリモンタとハイラ
のようなことにならないように願うばかりです。
( 福田カズノブ 2022.1.2 )
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