第2位は5月にリリースされた
Adalberto Alvarezのトリビュートアルバム
「Alianza Musical de Cuba: al Son del Caballero」
キューバ音楽の魅力の核心はそのリズムにあることは
言うまでもありませんが
それを担っているのはパーカッションだけではありません。
ベース、ピアノ、ホーン、そしてコロ、さらに
リード・ボーカルもそのタイミングで、
リズムの一角を成しているのです。
また演奏だけではなくそのメロディの中にも
リズムのDNAが入っているものがあります。
よく日本語や英語のヒットソングをサルサ・カバー
しているものがありますが、ただ単にメロディの
バックでサルサの演奏をしているだけに聞こえます。
メロディの中にクラーベ感を含んでいないからです。
アダルベルト・アルバレスは、メロディだけで
キューバ音楽を表現できる楽曲を数多く
生み出してきた稀有な存在でした。
多くのキューバ人ミュージシャン、そして
ソノーラ・ポンセーニャを筆頭にサルサ界の
アーティストもアダルベルト・アルバレスの
楽曲を演奏してきました。
この作品は5月にマノリートの音楽監督で
キューバの主要バンド総出演で発表されたもの。
その後、アダルベルトが急逝してしまい、
いみじくも追悼盤になってしまいましたが、
これからも、彼の作品はずっと演奏され続ける
ことと思います。
アダルベルト・アルバレスの楽曲は永遠です。
( 福田カズノブ 2022.1.11 )
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