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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

The TESTAMENTS

マーガレット・アトウッド 著
「誓願」拝読。

「侍女の物語」

すぐ隣にあるようなディストピア

が実にいい小説だったので
楽しみにしてた一冊です。
「誓願」は「侍女の~」の後編という感じ。

子供を産むための機械として存在する
「侍女」の苦しみを主に描いた
前作は、ディストピア小説として
ほとんど最高でしたが、今度は
娘たち、社会の支配層の側からも
書かれた物語です。

子供が生まれにくい社会となったので
なんとか子を為すための政策が取られた結果
文字を書くことも、教育を受けることも禁止で
異常なまでに女性の権利が奪われている
徹底した監視社会。

その異常さを正当化するために
聖書の教えが用いられるのですが、聖書は
解釈次第で極論にまで発展させることができる
テクストですから、このあたりが
他人事ではないリアリティとなっています。

窮屈な生活を強いる点では
「緋文字」

緋文字のAはAdulteryのA?

のピューリタン的社会を
思い出させます。

「侍女の~」も「誓願」も
トランプ大統領の出現で再注目され
読まれた本ですが、放射能や温暖化で
生態系がおかしくなっていることも
少子化も我々が身近に感じている問題ですから
女性が管理されているこの設定は
近未来の私たちの姿なのかと
想像してしまうのです。

この物語のなかでは
無能で自己の利益しか考えない人物が
最高の地位についています。

資源の乏しくなった地球で
そんな人間が愚民政策をすすめれば
どういうことになるか、を
アトウッドは提示しつ、そんな社会でも
木偶になって生きることにNOと言う
個々の人間の強さというものも示してくれる。

絶望も希望もある小説でした。

DJ KAZURU


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