佐藤陽一氏の「ワインテイスティング」
こんなにも明快な解説本があったでしょうか。
素晴らしいと思います。
何よりも微妙なブドウ品種の色を
カラーできちんと説明、色があることで
ワインのあれこれが分かりやすくなっています。
ワイン表現には
「花のような」といったところで
それだけでは各自の頭の中にどんな花が
イメージされているのかわかったものではありません。
各々の「ユリ」とか「スミレ」をきっちり
すり合わせておく必要がある訳でして
こういう香りがしたら「スミレ」なんだと
共有する作業が必要なのですが
あらゆる角度からの共有作業に役立ちそうな
ご指南がいっぱい。
これを読んでいたら少し白も飲んでみたくなりました。
音楽も
「踊れる曲かけてよ」
「OK」
というのは簡単ですが、申し出た側と
申し受けた側の踊れる曲に対する
イメージのすり合わせが出来ていないと
情けない結果が待っていることも。
ベースラインに厚みがあり、テンポはこのくらいで
ヴォーカルは男女混声、いわゆるロマンティンカな
曲調でありながら、後半は一転ドライヴがかかって
グルーヴィーなコロカンタ・・・
みたいなことを言っていただくとかなり
お好みに近いものが出てくる可能性があるわけですが
クラブはレストランではなく、DJもソムリエほど
優雅な環境で仕事ができませんので
これもなかなか難しいでしょう。
(DJ KAZURU)
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