t-groove って人がめっちゃ気になってるのですが
最初聴いたのは
「yuma hara の ‘be free’ t-groove remix」
なる一曲でした。
ジャジーでソウルフルで
ボーカルの女性も艶のある声で
これが日本人の作った音とは信じられない
と、思いました。
で、慌てて調べましたが
yuma hara は東京音大出身の
ギタリスト、お祖父様は原信夫だそうで
生粋の音楽家ですね。他の曲も
ハイレベルでした。
が、私が引っ掛かった要素は
どうやらリミックスをしている
人の方にあったようで、t-grooveを
色々聴いてみたところ驚愕。
パッと思ったのは
「CHICが全盛期のまま甦って
2020年にアルバム作ったのかしら?」
ということでしたが、70年代の
都会的なソウルミュージックそのままの
グルーヴ、サウンドで
久しぶりに卒倒しかけました。
彼はディスコサウンドの核心がわかってる。
1982年生まれ、青森八戸という
ド田舎(失礼)で、飛行機恐怖症だから
海外に行ったことはない。
若い頃からディスコミュージックに傾倒し
(完全にオタクなのは聴けばわかる!)
ディスコ考古学の研究者を自認してるとか。
ほうらね、やっぱり!
突き詰めてる人には
現地体験と音楽クリエイトの
能力ってあんまり関係ないの。
アメリカ合衆国に住んで
黒人とつるんでるから
ソウルの本当のところが分かる?
そんなのは幻想なのですよ。
それに今は世界は繋がっているのだから。
t-groove こと yuki takahashi は
2015年くらいから仕事が
いわゆるソウルの大物に認められたことで
火がついてヨーロッパで先にブレイクし
日本には逆輸入で知られていったようです。
おなじ「be free」でも
彼のリミックス後の音は格段にちがう。
心臓鷲掴みにされました。
昔ソウルミュージック大好きで
赤坂GQとか行ってたけど
「この曲もうちょっと
ベースライン格好よかったならなあ」
とかソウルの定番曲に対して
思うことはいっぱいあったわけですが
そのあたりを一挙解決してくれる
センスの持ち主でとも言えそうです。
日本人ボーカリストとの仕事については
ピンとこなかったので
正直魅力ある歌手がまだ生まれてないのかな
という感じですがそれ以外は
どれもこれもすごい完成度。
いつの間にかすごい人材が活躍中でした。
感心してないで
お前も90年代のティンバを現代に
甦らせろよ、といわれそうですが
そんなことができるのはアホみたいに
沼にはまって集めまくって聴きまくって
研究しまくって
それを続けた人だけです。
私のように「今は古典芸能を」なんて
言ってる輩には
到底及びもつかないことでありましょう。
DJ KAZURU
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