「頭脳勝負」渡辺明 著、拝読。
将棋はまったく出来ませんが
近年加藤一二三さんなど
興味深い棋士の存在を知り、新聞記事などは
目を通すようになりました。
キリスト教に深い信仰をもつ
加藤一二三さんも面白い人ですが
クレバーさと柔軟さで素敵と思うのが
渡辺明氏。
中学生でプロとなった渡辺氏
将棋漬けの人生かと思いきや
競馬やサッカーなど趣味も多く
ぬいぐるみを集めて可愛がるという一面も。
これは私の持論ですが
男性でぬいぐるみをガチで可愛がれる人は
精神的に成熟してる人が多いのです。
金のかかる早い乗り物、スポーツカーなどに
執着する人はその逆で
子供じみた人が多い。
とにかくぬいぐるみに語りかけ
日々を過ごす渡辺氏のことは
エッセイ漫画にもなっており
本当に興味深いのです。
将棋の世界はプロになるだけでも
厳しい、狭き狭き門。
「頭良い人」の中でも少数の
選ばれたものだけが存在できます。
プロになってからも厳しいその社会を
知ることで
渡辺氏の人間的なおおらかさと
賢さが素敵だなあと益々思えるのでした。
「地元では神童」と言われるような
人しかノックしない将棋界のドア。
そのドアは滅多に開かないのだから
そこでトップ集団にいる渡辺氏の
プレッシャーいかばかり、と思いますが
そこは彼なりの冷静な思考で
毎日を泳ぎ抜いている。
いやあ魅力的です。
DJ KAZURU
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