長唄の譜面というのは
一応出回ってはいるのですが
肝心な部分が
ごっそり抜け落ちているということが
多々あるのです。
例えば二人椀久という曲は
テクニックを見せつけるような
見せ場があり、その部分こそが
曲の妙味ですが、譜面を買っても
その部分は割愛されている。
クラシックのピアノ譜面等は
カデンツァの部分まで細かく掲載されていて
誰もが自由にそれを用いて練習できるのに
なんという違いかと思います。
口伝、伝承で伝わってきて
現代の人が採譜したものもありますが
売られてはいない。
では、どうやって私が手にいれたかというと
師匠に入門して、その
難曲に取り組めるレベルになって
ようやくコピーさせてもらえました。
耳コピ出来ないの?と言われそうですが
どこをハジいてどこをスクうのか
奏法もあるので、かなり
耳のいい人でも色々な奏法が身に付いていないと難しい気がします。
師匠についていればどの流派であれ
いつか
譜面を見る機会にめぐまれる(もしくは
正しい弾きかたを教えてもらえる)けれど
ひとりでお稽古してる人だと無理なんですね。
こんなにネットとかで
なんでもかんでも調べられる時代なのに
まるで公開されれいない
そんなものもあるんですね。
古典芸能にはそういうものが
多い気がします。
DJ KAZURU
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