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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

ニッポンの音楽批評

「ニッポンの音楽批評150年100冊」
大谷能生、栗原裕一郎 著、拝読。

本書で言うところの
「大江戸シティ三味線ミュージック」
として
江戸中期から日本に広まった
端唄、うた沢、新内、都々逸
清元、常磐津、などなどは
維新後、
言ってみれば俗悪な内容だから
西洋の人にお見せできない、ってことで
お上のお達しにより、
改革が求められたのですが
その辺りのことが書かれていました。

これは歌舞伎の歴史を見ても
政府の横やりが入って、これまでの
エログロ路線から、西洋劇のような
高尚な内容にしろとなったわけで
古典芸能好きには周知の事実です。

郭でのことや、男女のあれこれを
主に歌っている三味線音楽が
けしからん、となっても日本人の
DNAに染み付いたものですから、いかに
西洋と並ぶ音楽を日本が作れるか
国策として、悩んだ経緯もかかれています。

この中で、三味線は
「西洋音階のドレミ」と同じ音階を
使っているから日本人にもドレミは
いけるよorいけないよ論争があったと
言うようなことが書かれているのですが
これは三味線分からない日本人には
難しい判断だろうと思いました。

私も三味線のお稽古をはじめて
わかったことですが、
三味線音楽をドレミで表すことは可能です。
ミとファの間の音は三味線でもなくて
ミ、ファ、ファ♯、ソ、と続くので
丸々一曲五線譜にすることも可能。
しかし、三味線は個人の裁量で
基礎となる調弦を変えるものなので
絶対音でのドレミで考えることは出来ない。

また、1小節の長さがコロコロ変わり
それは「間」という
極めて日本的な感覚のものなので
五線譜的な思考では真の三味線音楽を
理解するに至らないのです。

つまり、このふたつを融合させるって
難儀なことなんですね(團伊久間のように
オーケストラと長唄コラボ曲を
作った人もいるけど大成功と言えるかどうか)。

いかに新しい日本の音楽をつくりだすかに
苦心して「唱歌」というものが
できたらしいですが、実に豊かだった
「大江戸シティ三味線ミュージック」

すべて忘れて、日本が強い国になるべくだか
なんだか知らないけど
国が方向転換し始めたことが残念。

あれだけ日本中に浸透していた
三味線ミュージックは、令和の世では
一等席16000円の歌舞伎座くらいでしか
聴けないのですよね、本当に
もうちょっとそれまで積み上げてきたものを
大事にしつつ、西洋に恥じぬ日本とやらに
音楽で成ることできなかったものでしょうか。

(本書ではこのあと戦後の
ポピュラーミュージック雑誌の台頭など
音楽評論のその後の話が続きますが、
その辺のことは、力尽きたのでまた今度)

DJ KAZURU


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