銀座百点6月号で
新橋芸者の小喜美が文章を寄せているけど
めっちゃ面白い。
齢70歳を過ぎている彼女は
銀座の良い時代を知っている人。
資生堂のクリームソーダ
キャンドルのチキンバスケット、と
遠い時代のグルメを並べられると
流行りのスイーツなど霞んでしまいます。
この世代の人って
スター芸者のまり千代大好きなのね
まり千代の話は色々な人が
思い出話をするので、私にとっても
会ったことのないスターですよ。
60年以上も前の東をどりの
光景は会場の至るところまで
紳士ときれいな着物の女で溢れていたとか。
今は歌舞伎座でもラフな格好で
みなさん来られますからね・・・
客も出し物のひとつ位の気持ちで
おめかしして出掛ける感覚は
いつ無くなったのでしょう?
歌舞伎の世界を題材に
小説を書かれている
蝉谷めぐ実氏も
同誌に書いていますが
「服は新しいのを下ろすし
口紅は新作を」
買って歌舞伎座へ行くとあります。
こういう人ってとても良いなと
思うのですね、せっかくの一等席も
隣にみすぼらしい普段着の方が
いらっしゃると気が削がれるものです。
レストランでも同じですが
この席をリザーヴしたら
服買うお金もなくなっちゃったの?と
いう雰囲気になっちゃったら
悲しくない?
ところで、この記事
本文は「芸者になりたいと~」というように
ちゃんと芸者と書いているのに
肩書きがわざわざ「新橋芸妓」と
なっているのはいかがなものでしょうね。
芸妓、と書いた方が高級な感じが
すると思って編集者が勝手に
やってるような気がします。
昔から新橋の芸者たちは
プライドをもって
芸者と名乗ってきたのだから、それで
良いのにね。
DJ KAZURU
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