岡村靖幸
美貌の彼方ツアー 三回目
渋谷line cube
6列12番
何回行くんだ!
と、思いますが
チケットが当選するのか、また
良席なのか、が分からない抽選方式なので
とりあえずいっぱい申し込んだのでした。
渋谷line cube は昨年音が
ひどくて、今年も良いとは言えませんが
それを忘れさせる
ツアー内容なので期待が高まります。
さすがに先週も先々週も観てるので
落ち着いて鑑賞できました。
「彼氏になって優しくなって」の
Aメロのピッチが変だと
一回目のライヴでも二回目のライヴでも
思ってたのですが、3回聞いてわかりました。
あれはあのようなピッチに変更したのです。
先日玉三郎を歌舞伎座で観た際に
台詞を言いよどむところが多いなあ
さすがに台詞が多いから幕が開いて数日は
台詞が入ってないのかなあ、と
思ったことがありました。
その舞台を三回観た人が
「あれは間違ってるのではなく
ナチュラルに見せるためわざとやってるって
ようやくわかった」
と、言っていて驚愕でしたが
こういうのって敢えてやってるのか
ミスってるのか判別しにくいね!
さて、
ここまでのツアーでバラードタイムに
「カルアミルク」を歌っていたところが
「イケナイコトカイ」に
なっていたのがこの日の珠玉。
これも1998年には歌っていた曲ですが
ソウルフルにアレンジもも歌唱も変身してました。
そういえば日本には
2000年をちょっと過ぎてから
松尾潔プロデュースの
ジャパニーズソウルな曲というものが
ポピュラー化しましたよね。
私は彼のラジオを週一で聴いているので
そういうものが
一般にも浸透してると知っているし
松尾氏がどれだけ誠実なr&bファンであるかも
分かってます。
最近では三代目J-SOULの
なんとかという歌手が
ブライアン・マックナイトの家に
2ヶ月ホームステイして一緒にボイトレした
(これはちょっとすごい経験です)という
話がありましたので、期待して
彼の歌う曲も聴いたものですが、一体
ブライアンの家で何を教わってきたのか
聞かせてほしいくらい
ソウルなムードのない仕上がりの歌でした。
結局
音楽において大切なことは
教えてもらうことなんかできないのですね。
残酷だけど。
この夜披露された
岡村靖幸の
「イケナイコトカイ」は
ズブズブのソウルファンが聴いたら
「こんな歌手日本にいたのか!」と驚くでしょう。
ソウルマナーに
本人がこだわってるわけではないのですが
めちゃくちゃソウルフルで
表現の深さに圧倒されました。
かのミッキー吉野は
岡村靖幸の歌を偶然聴いて
「この人は悲しみを知っている。
親しい友の死のような深い悲しみを歌で
表現できる人は彼しかいない」
と確信し、自分の
記念アルバムで歌ってもらったという
エピソードがありますが天性の
表現力が凄くてちょっと余人が
おっつかない感じですね。
というわけで
この日のライヴこそソウルファンの
松尾潔さんに聴いてほしかったものです。
一生懸命、日本人が
リズムアンドブルースを歌えるように
裏で支えてらっしゃると思いますが
すでに
リズムと憂いと
その表現に必要な何もかもを身につけた
とんでもない日本人いるよーって
教えてあげたいです。
DJ KAZURU
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