「戦前尖端語辞典」
平山亜佐子 著
山田参助 絵。
大正から昭和初期に
流行った言葉の辞典から
再構成されたもの。
私のようにその頃発売された
小説をよく読む人にはぴったりです。
まず言葉を調べるというよりは
読み物として面白かった。
「くだらないなー」の一言で終わっちゃいそうな
ものも多いですけど
流行り言葉にはその時代時代の世相や
風潮が反映されるものですからね。
そこからいろいろと見えてくるわけです。
ここ数ヶ月ウクライナという国名を
聞かない日はありませんし、当然
ウクライナカラーの洋服とか
そういうものも出てくるわけです。
この辞書が発行された1924年の
2年前にもウクライナがソ連に
構成されたので、今と同じように
ウクライナは当時の
ホットワードだったとか。
それにしても
「ウクライナ芸妓」ってなにかと思えば
「近いうちに俺が落籍させてやる芸者
→請け出す
→受くわいなあ」という意味で花柳界にて
流行っていた言葉だそうです。
DJ KAZURU
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