平野啓一郎 著
「死刑について」拝読。
死刑を望む感情を持つのは
死刑が最高刑として存在するから。
最高系を終身刑としてさだめ
被害者のケアの部分を厚くする
社会が必要。
たとえ最高刑の死刑が
加害者に科されたとして
被害者が加害者をゆるせるわけではない。
被害者が許す気持ちになれないというのは
仕方がないことで、死刑があるから
許しなさいというのは酷である。
そもそも人間が人間の命について
いつ奪うかを協議するということ自体
奇妙なことだから死刑に反対。
また犯罪に至るには
社会的要因があることが多く
生まれながらの殺人者などいないので
優しい社会を作っていくことが大事である。
・・・と、いうような内容でした。
これを更に考察して
長文を書いたのですが消えてしまった。
無念。再度書く気力がないです。
非常にわかりやすい本なので
いちど国民全員が読むと死刑論議も
また進むのではないかしら。
私が思うことは
普通に働けば余裕を持って暮らせ
働けないものは自らを肯定できる
そんな社会なら死刑云々の前に
犯罪も減るのではないかと
言うことです。
そして
被害者は加害者を許せなくてもいい
という意見にはホッとしました。
私も許せないと思う対象がおり
末代まで呪ってやる勢いですが
死刑になってほしいと思ってはいないのです。
刑罰と赦しの問題は
別なのだと明確になったことで
心が軽くなりました。
DJ KAZURU
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