
前回清少納言の枕草子について
書きつつ思い返しました。
この中の
「高貴/きよらかなものについて」
の項も絶妙なんですよ。
なんか前に松岡正剛も「面影日本」で
同じことを言ってた気がしますが
清少納言いわく、高貴なのは
・薄紫の着物の上に
真っ白の上着を着ること。
・カルガモの卵。
・削った氷に
甘みをかけて金属の新品の器に盛る。
・水晶の数珠。
・藤の花。
・白梅に雪がふりかかっている景色。
・かわいい幼児が苺を食べてるようす。
(稚児がイチゴを〜チゴで韻も踏んでる!)
清らかに見えるのは
・新品の器。
・畳表に縫い付ける草。
・水を物に入れるときの透明な影。
だと、書き連ねているんですよ。

まさに松岡正剛言うところの
ここで「チョーンと拍子木が鳴」りそうな
最後の「透明な影」を読んだ瞬間
ノックアウトされるのですが
この心地よさは半端ないです。
どれだけ語彙力のある人でも
こうはならないだろうという
イメージの広がり具合、天才すぎます。
DJ KAZURU
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