
雑誌 スピン
創刊号拝読。
恩田陸が中心となって作った
期間限定の雑誌。
執筆陣に皆川博子があったので
買いましたが330円て安くない?
在庫限りの紙を使用していたり
版が重なればまた別の紙を
使ったりするそうです。

芥川賞候補で話題になってた
セクシー女優出身の鈴木涼美は
読んでみたかったのでちょうどよかったのですが
なんか「夜の街で働いてる人あるある」を
読ませられているような感じで
んーこれは小説なのだろうか?
堂場瞬一はビッグネームなのに
これまた未読の作家だったのですが
いい短編でした。
よくいそうな若者が
ありがりな殺人を犯す、その背景に
こんな形の救いがあったらなあと思える
意外な希望が書かれていました。
さて、我らが皆川博子ですが
ショートショートのタイトルは
「香妃」。
冒頭数行で心を鷲掴みにする
言葉遣いの鬼才、さすがです
もう一生ついていきます。
・・・
名を知らぬ秋草を香妃(シャンフェイ)
と呼ぶことにした。
葎(むぐら)に紛れて糸のやうな
茎が数本、先端に仄白い五片(いつひら)の
花弁、丈は五寸そこそこ、迂闊な足に
踏みしだかれてもやむを得まいが
香りの激しさが存在を堅持する。
剣の切っ先を思はせる香りに
囁きのやうにひそむのは悲愁か。
瑠璃唐草と風情は似通えど
そちらはかくも勁い香りは持たぬ。
・・・
DJ KAZURU
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