「めんどくさいロシア人から日本人へ」
小原ブラス 著、拝読。
TVで拝見して賢い人だなと
思ってましたが、小学校に上がる前に
母親の結婚で来日したときから
彼なりのコントロール術で
賢さを身に着けてきたのだな、と
わかりました。
ソ連崩壊の年に生まれたというので
外国人がクラスにいて当たり前、という
ほどでもなかったと思いますが
「外見以外では目立たぬように」
心がけてきたといいます。
勉強もスポーツも出来すぎないように。
大人になってからは歯に衣着せぬ
発言で人気が出てきたように思われる
著者ですが、むしろ
「歯に衣着せる」ことをコミュニケーションには
大切だと言うのが面白いですね。
とにかく日本で外国人がサバイヴするには
小技が沢山必要なんでしょう。
面倒くさい国だね、でも
いいところもいっぱいあるので
私は日本が好きですが。
小原氏も、ロシアの
良くないところを知っているから
日本の生活に満足してるんですよね。
ところで彼の母親の再婚相手の
エピソードが素晴らしくて
日本人の男にも、外国人の連れ子を
こんなにも愛せる人がいたのだなと
感心しました(いっぱいいるのかもしれないけど
そういう日本人男性に会ったことないので)。
もし再婚相手となる義父に
金銭的かつ精神的余裕がなければ、彼も
しっかり日本に順応できなかったでしょう。
同じような境遇で日本に住む外国人のなかには
日本語も習得できず、学校も行かれず
職にもつけず、結局裏街道を歩んでしまう
人も多い。
彼自身もそこがわかっているので、そのような
同胞のために、働きかけたいという気持ちが
あるようです。
変わっていくと良いなあ。
期待してます。
DJ KAZURU
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