「必殺シリーズ秘史
50年目の告白録」
高鳥都 著。拝読。
山田五十鈴が三味線弾いたり
ときには弾き唄いをさらりとやってのける
必殺シリーズが好きで、その芸みたさに
再放送を楽しみに見てました。
この人気シリーズに裏方として関わった
撮影、照明、殺陣、助監督
編集、装飾、などのスタッフに
インターホンした回顧録集。
皆さんほぼ80歳代ですが
当時の熱い想いを語っています。
テレビの時代劇は映画作品より
下に見られることも多かったようですが
とてつもないこだわりで音声や効果音も
考えられていて、時代劇が熱かった頃の
息遣いが感じられます。
殺陣師の東悦次は
松方弘樹の殺陣は抜群なので
その間を理解して対応するのが肝心と
いうようなことを言いつつ、たいして
動けもしない役者には意地悪な面も
隠さなくて、ああ京都らしいなあ
職人が集まって映画を作っていたのだなあ
と、しみる思いです。
・・・
主役に怪我をさせない。
これがカラミの矜持です。
自分が怪我をしても、シンになる人
主役さんには絶対に怪我をさせない。
安心して殺陣ができるように、
からんでいきます。
殺陣師の段取り通りじゃなくて
本番になったら殺陣師関係なく
主役さんとのカラミの間合いですから。
でも、東京から来た
礼儀知らずの役者や生意気なタレントには
合わせません。
痛い目にあわせます。
本番で、バチーンとね、当てちゃう。
だって関東の人が殺陣できないでしょう。
ふんぞり返ってるようなやつには
「お前なあ・・・俺とお前の間には
ギャラという差が付いてるやろ
それ以上偉そうにするなよ」
と脅してやりました。
・・・
DJ KAZURU
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