今年の総括には少し早いですが
2022年後半
もっとも聴いたアルバムは
アイズレー・ブラザーズの
「make me say it again,girl」
です。
話題になった
ビヨンセを迎えての
セルフカバー「Make Me Say It Again, Girl」
には現在のソウルミュージックの
叡智が詰められてると言ってもいい
考え抜かれた構成。
二人のヴォーカルだけでなく
秀逸なバックトラックに痺れます。
ビヨンセもうまいところに
関わってくるなあ、と
その目利き具合に感心しますね。
なによりヴォーカルの
ロナルド・アイズレーの声が
全く衰えていなくて、どう聴いても
40歳代くらいのツヤ感なんですよ。
これで80歳超えてるってありえません。
とんでもないエロさと
表現力です。
この10年間でデビューした
ソウルミュージックの売れてる人たちは
みなさん素っ気ない歌い方にシフトというか
ゴリゴリに歌い上げなくなってる気がするけど
やっぱり厚みがあるヴォーカルは
いいですよ。
ここに収録されている
There’ll never be という曲がスイッチ
1978年のカヴァーだということを
松尾潔氏のラジオで知りました。
恥ずかしながらスイッチ自体
知りませんでした。
モータウンの超一流とは
言えないスイッチの曲を
アイズレー・ブラザーズと
アース・ウインド&ファイアー
エル・デバージも参加してカヴァー
したということです。
ロナルドとアーニーの
兄弟で続いてるアイズレー・ブラザーズ。
モーリス・ホワイト亡き後
アース・ウインド&ファイアーを守ってるのは弟。
スイッチのメンバーには
亡くなってしまった
ボビー・デバージがおり
彼はエル・デバージの兄弟(余談ながら
私はチコ・デバージが好きでした)。
ジェームズ・イングラムの弟も
スイッチのメンバーだそう。
なるほど、こう聞くと
才能あるブラザーズが絡み合って
この曲が再び陽の目を見た、という
ことがわかります。
スイッチ発掘したのは
ジャーメイン・ジャクソンだそうですね
こちらもブラザーズ。
アメリカ合衆国の
ソウルミュージックはすごいもんですね。
録音とかも文句なしの
バランスですよ。
私はキューバ音楽を愛していますが
録音の雑さが音楽の良さを
目減りさせているところとか
本当に嫌でした。
生で聴けば感動するんだよっていう
意見も、キューバ音楽ファンには多いのですが
パッケージされたアルバム一枚になったときに
美しく残っていないと
感動は瑞々しさを失うのです。
DJ KAZURU
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