第1位は、Klimax「Mucho」
2021年に4曲入りEPアルバムとして
出された「Mucho」ですが、2022年に
フル・アルバムとしてリリース
されました。
Giraldo Piloto率いる Klimaxは、
2022年時点のキューバン・ティンバ界
において、人気はともかくとして
サウンド面では、他のバンドの追従を
許さない地点にまで到達したバンドとして
圧倒的にN01でしょう。
ティンバは、1990年から2010年までの
20年間はそれぞれの楽器の演奏方法や
アレンジの革新で様々な試行錯誤を
続け進化してきました。
それは、Alexander Abreuの登場で
最後となり、その後はどれも似た感じの
曲調になっていきました。
そんな中、Giraldo Pilotoだけは
2018年「Mis 21 Anos」
2022年「Mucho」
でサウンドをさらに進化させて
来たのです。
この中で彼は、過去の自作曲を
数多く取り上げています。
それは、発表当時のアレンジから変化
させたことを示したかったのでしょう。
Van Vanなどは、ライブを体験しないと
その音楽の全貌が感じられない
のですが、Klimaxは世界の
ポピュラー音楽と同様に
録音物のみで、そのサウンドの
凄さを示すことの出来る
稀有なキューバ音楽と言えるでしょう。
それは今までのキューバ音楽で
なかなか達成できなかったもの。
Rock、R&B、HipHop、Jazz、
そしてJPop。
全てのポピュラー音楽ジャンルに
引けを取らない音が
ここにはあります。
(福田カズノブ 2023.1.23)
Add A Comment