「人生の滋味、池波正太郎かく語りき」
池波正太郎 著、拝読。
週刊誌やタウン誌などに
載った雑記に近いようなものを
集めた池波正太郎の言葉ですが
聞き書きと思われるものが多く
選ばれていて
ちょっと残念。
多分、池波正太郎から
男の生き様みたいなものを
学ぼうというコンセプトで
作られたのではないかな。
でも本人がガッツリ書いた
エッセイや評論のほうがいいですね。
でも15で歳通い出した吉原のこととか
嫁と母親の操縦方法とか
忌憚なく語っていて楽しめました。
亭主関白に近いと思うのですが
正直、池波正太郎ほどの
仕事を成し遂げた人なら
多少前時代的な男だとしても
許されると思ってしまいます。
まあ今の時代では許されないんだろうけど
世間で不倫問題とか取り沙汰されるときとかも
まあ、細雪を書いた谷崎くらいだったら
許されるんじゃないか?と
引き合いに出して考えてしまいますね。
池波正太郎の筆による
作品もいくつか載ってました。
【冬日可愛】とは
夏日可畏と対する言葉です
容赦な照りつける夏の日ではなく
暖かく降り注ぐ冬の太陽のごとく
愛すべき人のことで、春秋左氏伝の
言葉だそうです。
DJ KAZURU
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