1/30 岡村靖幸
アパシー2回目7-27。
ちょうどセンターでいい席。
自分はファンク好きなので
どうしてもバッキバキの
ファンクアレンジが施された
「成功と挫折」
「家庭教師」
「愛の才能」
のような曲を待ってしまうのだけど
ではなぜ岡村靖幸は
可愛らしいポップソングを
歌い続けるのでしょう。
ファーストアルバム収録の
「dog days」や
高校生のときめきを歌った
「ビスケットラブ」
は正直ツアー曲には
組み込まれなくても
いい曲かな、と最初思ったりしました。
でも
考えてみれば億面もなく
ロックスターになりたての少年のように
ポップソングを歌えるところに
岡村靖幸の真骨頂があるのかもね。
すごい才能ですよ。
さほど売れてないだろうし
あまり聴かれてないかもしれないけど
あんな肚にドスドスくる
ファンキーな曲作って
弾いて歌ってるの彼だけですね。
この日はピアノ弾き語りに
バンドメンバーのコーラスだけで
「はっきりもっと勇敢になって」が
披露されましたが
あー、この人は
悲しみや痛みを抱えて
音楽に乗せてきたんだな
ということがよくわかる演奏でした。
この曲は彼が
ドラッグで「お勤め」した直後の
復帰作ですが、すぐにまた同じ
ドラッグで「お勤め」になってしまったので
結局は真実を歌えなかった曲として
封印されてたのかと思ってましたが
ちがうのね。
再度復帰してからの彼は
本当に素晴らしい状態を保っており
もう
干支も一周りしましたが
この中で、あのときの切なさ
やるせなさ、不甲斐なさから
逃げも隠れもせず
はっきりもっと勇敢になって、
と歌っている姿に感じ入るものが
ありました。
彼は死ぬまで
どーせまた塀の中に逆戻り
しちゃうんでしょう、という
周囲の人の目から逃げられないはずです。
色々背負う中で
我々が深く共感できる音を
生み出してると感じられる演奏でした。
そして
珍しくジェフ・ベックの
Cause we’ve ended as lovers を
エレキギターで披露。
ギター上手なんだから
どんどん弾いてほしいね。
DJ KAZURU
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