TCC: ティンクーバ・ディスク大賞の発表、続きまして第3位はCHARANA HABANERA「El Rey de los Charangueros」。
クーバ君: ティンバ路線に戻っての2作目。安定した内容でファンとしては納得ですね。音は前作と同様だけど、フロントが最近またどんどん変わっていくので、そこが話題の的。
TCC: 数多くのフォロアー・バンドに対してチャランガの凄いところは、アルバムに必ず数曲、Aクラスの強力なティンバ・ナンバーが入っていることでしょう。他のバンドは、同じような楽曲が並んでいるだけという印象。そしてボーカル力はやっぱりダントツ。
クーバ君: 大物は、チャランガ・アバネーラのように年 1 作のリリースでお願いします。
TCC:
第4位は、JUAN KEMELL Y LA BARRIADA 「 Havananza 」。DVD と CD
のカップリングなので新作扱いになりにくいですが、前作に続いて高水準な出来。最近のキューバ音楽界は、メロディアスなポップスとグルーヴだけのティンバ
に 2 極化していますが、ケーメルはその中間点。バランスが取れている数少ないバンドです。
クーバ君: バンバンのジェニーちゃんが前作に続いて 2 曲歌っているので、彼女のファンは要注目ですね。
TCC: 続いて第5位は、JOSE MIGUEL 「 Fiesta Pal Bailador 」。
クーバ君: TCC さんのお気に入りですね。ティンクーバでもよくかかっていてから。
TCC:
声が好きですね。新人賞にしたいところですが、彼のキャリアは意外に長く、イラケレのボーカルを経て、2000 年に JOSE MIGUEL Y
SU BALANZA
名義で1枚リリースしているのです。エンビーディア・レーベルは演奏がどれも同じに聴こえるのでいただけないのですが、年に1枚くらい良いものを出しま
す。昨年はこの作品があたりでした。次作も期待のアーティストです。
TCC:
第6位はコンテンポラリー・ソンの SUENA CUBANA 「 Mil Ragones
」。昨年はエグレムから大量にトラディショナル系のソンがリリースされましたが、やっぱり、サルサ・ティンバに近いのは、コンフント・ソン。ソンにサルサ
やティンバの要素を加えるのは今や流行ともいえる動きですが、このバンドはそれを上手く取り入れて自分たちのものにしています。
クーバ君: ホーベネスからエル・ネネが抜けてしまったので、このジャンルも若手のトップ・ランナー不在の状態ですね。TCC さんどうですか。
TCC: こういう伝統に根ざしたバンドは支持したいですね。まだ、重厚さや勢いはありませんが期待していきたいと思います。
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