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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

3.11 震災後に
金原ひとみがパリへ移ったことは
知っていたのだけど、そこで
書いたエッセイがめっぽう面白く
ネットで一部が公開されていたとき
書籍化を待ち侘びたものです。

「パリの砂漠、東京の蜃気楼」
いつの間にか文庫化してました。

6年のパリ生活で
彼女が感じたこと見たことが
いつもの調子で描かれています。

いつもの調子とは?

そこが今回はっきりわかったのですが
彼女はものすごく自己肯定感が
低くて、低いのだけど
絶対に曲げられない自分というものも
大きくて、そこがぶつかり合って
常に自分はこの世で生きられない
という思いを抱えて転げ回っているのですよね。

そして
小説という形で表現することで
精神が保たれている。

もうひとつの軸として
恋愛があって、自分はこの男に
求められてる、愛されてる、という
ことによってのびのび出来るんですね。

子供が二人もいて
よくそんな感じでいられるなあと
思いますが、そんな彼女の紡ぎ出す
というより吐き出される文章が
大変好きです。

友人からひっきりなしに
送られるくだらないメッセージ。

当たり前に傍らにあるアルコール
タバコ、ニードル。

絶えず落ち着かない
精神状態。

しょっちゅう
死にたいと思ってしまう心。

そんなものと共存しながら
彼女は譲れないものを確認して
文章にしている。

なんか目が離せない人なんです。

実際小説面白いし。

フランスと日本の
文化の違いなんかも書かれていて
そこももちろん興味深いけれど
どこで暮らそうと
ちゃんとヒリヒリしている彼女が
魅力的。

・・・

あの時あんなに幸せだったのに
と思い起こされる幸せは
全て幻想だと知っている。

ずっと泣きそうだった。

辛かった。

寂しかった。

幸せだった。

この乖離の中にしか
自分は存在できなかった。

・・・

DJ KAZURU


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