四代目の事件について
評論家の渡辺保先生と関容子氏が
寄稿してるので文藝春秋買っちゃいました。
じぶんは四代目の舞台を
多く見てはいないのですが
舞踊劇を歌舞伎座で何度か見て
なんと充実した舞台だろう、と
記憶に残っています。
保先生によると
結局彼は周囲に合わせる顔が
なかったのだろうけど、それがどうした
と、開き直って舞台に出てれば良かった
と言うことです。
私もそう思わないでもないけど
時代が違って、今は
それが許されないんだろうなあ。
保先生も仰ってますが
澤瀉屋は明治からの家なので
新興勢力なんですよね。
そもそも團十郎家とかとは
格が違うということで
血筋だけにこだわらず
ケレンを発展させたり、養成所の
一般家庭出身者を抜擢したり
してきたんです。
私は抜擢がある方が良いと思ってるので
そういうところも好きでした。
これからどうなるんでしょうねえ。
段四郎さんはわたくしが
歌舞伎好きになった時すでに
療養中でしたので、舞台はTVでしか
拝見したことありませんが、今回のことで
自分も息子と一緒にいなくなってしまおうと
すぐに決断したのではないかと
想像します。
あれだけの舞台をこなしてきた人が
10年も寝たきりで、もうすべておしまいにしたいと
思うのは順当だと思うのです。
人間、からだの不調がなければ
前向きになれるものでしょう。
老いと病は苦しみなのです。
体が言うことを聞いてくれなかった
この十年、どんなお気持ちだったかと
考えると、息子の告白を聞いたときに
ああこれでようやく、と
楽になれる、と感じたのではないかしら。
DJ KAZURU
Add A Comment