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2/10 復活TIM★CUBA

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2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

下町の女

岩下尚史いわく
東をどりの台本を
色んな文学者が書いてるけど
常磐や津清元の三味線に
乗らないから修正してた。

が、
西川流の名取だった
平岩弓枝のものは
糸に乗る現代語なので
そのまま使えた、と。

そんな平岩弓枝の
「下町の女」。
自選選集で手に入りました。

これがもう面白すぎて時を忘れて読んでしまった。

バアのホステスに
だいぶ客を奪われた
昭和40年代の花柳界ながら
下谷では名妓と名高い芸者。

彼女は置屋の女将も兼任していて
パトロンとの間に24歳の娘もいる。

実はその娘は
戦時中燃え上がった
足袋職人との恋の証だった。

ここに
仕込みさんが新しく入ってきて
踊りの稽古をつけたりする
場面がありますが
吉原雀のヒトフシ
藤娘の一場面
娘道成寺の唄。

長唄でやっておいた成果か
すべて理解できます。

こういう小説を
しっかり味わうには
芸事をかじっておくのは
必須ですね。

新しい子を
鍛えてお披露目させるまでに
どれだけ金がかかるか、とか
リアリティある描写です。

娘が結婚数日で夫に
事故死されたあとの思慕の心を
唄になぞらえるところも面白くて

「誰にみしょとて
紅鉄漿つきょぞ
みんな主への心中だて」

こういう中間小説ってまさに
今読みたかった!と感激しました。

田舎者で係累もない
抱え子が桶屋に恋して
すったもんだするエピソードも
良い。

最高の花柳小説じゃない?

それにしても
足袋は玄人ほどキツく作る
というものの、履くのに
三十分かかるってびっくり。

再放送で見た
1980年放送の橋田壽賀子ドラマ
「心」で山田五十鈴が
似たような芸者の役を
やってたのだけど
この小説の影響あるのかな?

DJ KAZURU


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