「松岡正剛の国語力」拝読。
松岡正剛の文章は
受験の出題にめちゃくちゃ使われるそうで
その出題内容から改めて
松岡正剛の文章を精読していこうじゃないか
という試み。
最終的には彼の編集工学チームで
問題づくりまでして いて
非常に面白い本です。
私はそもそも
国語の問題を解くのが好き
かつ、彼の文章が大好物なので
飛びついた本です。
出題されている文章は
読んでいたものが多くありました、が
いざ設問を前にすると悩んでしまうことも
しばしばで、果たして自分は
本当に理解できていたのか?
不安にもなる恐ろしい本です。
なかでも
松岡正剛本人が感心するほどの
読み解きを促す素晴らしい問題に仕上げた
光塩女子学院の佐野摩美校長には
インタビューの形で、なぜ
こういう試験問題を作ったかが
語られるのですが、教育の現場の人には
こんな誠実に向き合ってる人がいるのかと
感心しました。
当然、ある程度の
国語能力で選別するものであるのですが
子どもたちが最終的に核心的な
問にしっかり答えられるように
設問の流れを作っていっているとか
思いもよらないことが語られていました。
記述式の問題が出せるのは
少数の受験者を受け入れる
女子校ならではのことで、大規模な
受験数だとこうは行かないらしいですが
自分も松岡正剛を熟読していて
子どもたちにしっかり考えさせて
語らせようとするなんて、いい学校だなあと
思います。
松岡正剛の文章は
日本とはどういう文化の国なのか、を
書いているものが多いので
まず、そこがいいですよね。
読んでいると実に
色々なことを考えさせられます。
自分たちの足元を見つめ返してから
未来を考えようなんて
子どもたちの教材にぴったりなのですから
松岡正剛を国語の問題に使う流れは
続くでしょうね。
DJ KAZURU
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