稀曲の試み
という、長唄もはや
誰も演奏しなくなったけれど
どっかの流派には伝わってきた
レア曲を
演奏する試み@紀尾井ホール。
師匠が演奏で参加したので
拝聴してきました。
確かに
消えかけてもおかしくない
地味な曲ばかり。
でも、この機会を逃すと
一生聞けなさそうなので
駆けつけたわけです。
オールドスタイルの
「おとし」のある曲
初めて聴けたし
色々参考になります。
トークコーナーがあって
司会者はいるものの
94歳の大ベテラン
稀音家義丸さんの話ということで
大丈夫か、と思いましたが
少々耳が遠いくらいで
びっくりするほどお元気な方だった。
名人の思い出と言っても
私知らない人の話ばかりだったけど
非常に面白く拝聴。
原典にあたれと
皆言うけれど、その
古い譜面も必ず
ミス記譜というものが
あるわけだから、疑って
かからないといけない、なんて
いうのは確かにそうですね。
1シャープと2の間には
4つくらい音程があるのだけど
譜面に書くときには、まあ
2にしとくかって感じになるよね、とかなるほどって感じでした。
つまりはド#とレの間には
4つくらいあるってことですね
長唄には実際そういう音を
使うことがあります。
江戸時代の調律でいくと
現代の三下がりより
三の糸は滅ってるはず。
だが、洋楽の平均律に慣れしたんだ
耳では単純に滅ってるという印象になってしまうのでそれは出来ないが
昔の録音など聴くと、明らかに滅ってる調弦になってる、
という話もそうかも知れないと思い当たるフシがありました。
ミュンヘンに行った際
現地の方から
「だいたいバッハが
けしからん奴で、音階を
平均律に決めやがった。
本来のヨーロッパの音階は
ジプシーが受け継いできた
あの音なのだ」
ということを言われ
多いに盛り上がったとか
笑いながら仰ってましたが
どこの国も
昔からある音楽が
失われてるんですねえ、いや
バッハは功績のほうが
大きいけどさ。
DJ KAZURU
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