さらばさらば国立劇場
最後の文楽公演9月25日
大千穐楽。

文楽祭へ。

2分で売り切れたという
一日限りの文楽公演でした。

文楽名鑑つき。

これがファンにはたまらない
内容。

開場と同時に
技芸員さんたちとの
撮影大会がロビーで始まって
始まる前から汗だくになりましたが
いつもと違って
お祭りめいた雰囲気で活気が。

演目は
まずスター技芸員による
車曳きの段。

あまりの豪華さに
ふわーっとなってるうちに
終わっちゃいました。

幕間でようやく物販の列が
無くなってたので、バッグと
クリアファイル買いました。
こんなの要るのか（失礼!）、とも思ったけど
文楽愛を表明ということで。

続いて山川静夫アナによる
長老組を集めての
トークショー。

ずっと休演してた咲太夫さまが
車椅子で登場
「車曳きの段だから」と
笑いを取って、
天麩羅屋の庭で転んで11針縫ったと
怪我の経緯を教えてくれました。
そこでも
「天麩羅屋の油地獄」と
大笑い。

国立劇場の文楽公演も最初の数年は
100人とかしか入らないことが
続いたそうで、今からは
想像できない不遇時代。

引退した簑助さんからは
手紙が届いていて、令和の大巡業と
これからの数年間のことを
例えてました。

大阪の劇場より
響きがいいという技芸員もいる
この国立劇場小劇場。
建て替え期間が辛すぎます。

最後が
三業入り乱れての
天地会、という構成。

床はトップバッターで勘十郎さんが
三味線弾きましたが、あとは
入れ替わり立ち替わり
交代で語ったり弾いたり、ですが
なかにはろくに三味線に触らず
帰っちゃう人もいて大笑い。

後半ほぼひとりで弾いた
呂勢太夫がお見事、の
三味線でした。
燕三さんの語りのペアで
まるっと一段出来そう。

人形は、普段床にいる人たちが
大奮闘、でも一生懸命
人形遣いの若手たちが支えてました。

勘助さんとかね。

普段松王丸を遣いそうな
玉助さんが語って、織太夫が
松王丸を遣うという面白い絵が
見れました。

全員で大阪スタイルの
手締めをしたあとは
終演後も撮影の列で国立劇場の
庭先がごった返しました。

織太夫さん、撮影させてもらったときに
喋ったんだけど
声が太くて低くて素敵すぎ。
オーラがすごいし、見るからに
一般人ではない雰囲気がある方です。

褒めたら
「褒められて伸びるタイプなんですよー」
と気さくに話してくれ感激。

こちらは若手の咲寿太夫。
ツメ人形を飛び上がらんばかりに
遣って天地会で熱演。
三味線はまだまだって感じだったけど。

藝大実技試験の日に
高熱で受験を断念しこの世界に
入ったという友之助さん。
ベース弾きのままだったら
どんな人生だったのか。

大柄な玉助さん。
人形も大きく立派に遣うのがお得意。

いやー、嬉しいけど
間近で技芸員さんたち大勢見て
疲れました。

記念撮影してもらったけど
自分はヨレヨレ。

そして、ひしひしと
国立劇場の終焉を感じるのが
つらいですね。

DJ KAZURU